「医食同源」という言葉はお聞きになったことがあると思います。
もし「医食同源」という言葉をお聞いたことがなかったとしても「旬の食べ物は体に良い」という話は一度は耳にしたことがあると思います。
皆さんが栄養学で学んだように、食べ物にはそれぞれ違った栄養素が入っています。
(写真は粟、お米、ハト麦、干しブドウのお粥)
しかし、インディアンやイヌイットなどの食生活を見ると栄養学だけでは説明できない偏った食生活で元気に健康を保っている事実が浮かび上がります。
東洋医学では「食材の栄養素」ではなく、「食材のエネルギー」に着目し、「陰陽五行」の考え方に基づき、身体の状態に合わせた、正しい食材選びと調理法、健康管理法を長い歴史の中で作り上げてきました。
食べ物と健康とは深い関係があります。季節や周りの環境から受ける「邪氣(過剰なエネルギー)」が異なるため、「過剰な邪氣」を取り除き、不足するエネルギーを補う食べ物や調理法を本当の意味での「薬膳」と言うのです。
上の動画は「日本人の食養生」についてお話ししています。
因みに「邪氣」は体に悪いものという観念がありますが、過剰なエネルギーのことを邪氣と言うのであって、それぞれのエネルギー自体は良いも悪いもないのです。ちなみに「邪氣」には、「寒邪」、「熱邪」、「風邪」、「暑邪」、「湿邪」、「燥邪」があります。
夏は「熱」が邪氣となり、冬は「冷え」が邪氣となります。子の過剰な邪氣を季節に合わせて取り除き、逆に夏には「冷やす」エネルギーを取り込み、冬には「温める」エネルギーを取り込む食材を取ることが「薬膳による食事療法」となるわけです。
歯友會では、「陰陽五行論に基づいた」季節に合わせた「食材の選び方」や、「薬膳としての調理法」、「健康な食べ方」を歯友會セミナーにて解説してゆきます。
薬膳に関するセミナーも定期的に行っております。