季節の変わり目や、環境が変わったことで原因がよくわからない不安感に襲われることがあります。
人によっては、なれない場所に行ってたくさんの人と合うことで、急に不安感に駆られるようになったりします。
私は地下にある居酒屋や換気の悪いバーに行った後、精神面が不安定になってしばらく不調を引きずることがよくありました。
居酒屋は何かとストレスを晴らそうとしている人が多く、その空間にいるだけで体が硬くなったり気分がすぐれなくなったりしたことが多かったです。またバーは、薄暗く、換気が悪いところが多く、空気もこもって重苦しく、翌日まで不調を引きずることが多かったです。
そのうち、このような辛さは環境のエネルギーによって引き起こされた症状であると気付くようになりました。
たまに行くのはいいですが、しょっちゅう居酒屋で飲んでいると、メニューも健康にいいとはいいがたいですから、あまり体調がよさそうな人はいません。
そのうち私は、飲み会であまり環境の良くなかった場所や、体調の悪そうな人と一緒に飲むと夜中に悪夢を見るようになりました。
「首を絞められるような夢」、「誰かに追いかけられるような夢」、「人との別れで嘆き悲しむ夢」など、いったいどうしてこんな夢を見たのか悩むような夢を見ることも多々ありました。
実はたくさんの夢や悪夢を見るのは、あまりよいことではありません。
東洋医学的にみると、「多夢」といって夢をたくさん見るときは、健康状態に問題を起こす前兆であり、五行の中でも特に「心(しん)」に影響を受けていると観られます。
「心(しん)」とはまさしく「心(こころ)」のことで、心の問題でカウンセリングでもよく相談されるのですが、「不安感が抜けない」、「焦燥感に駆られる」といった、心のバランスがくるってしまう症状も、実は東洋医学の出番なのです。
私は気功教室でも、このような質問をよく受けることがあります。
また、このような状態になっている人は朝が苦手で起きられない人が多いです。
「心」のエネルギー状態が悪い場合、朝起き上がるのが結構しんどくなります。
気功教室に参加するうちに朝起きるのが得意になったという人は実は多いのです。
もちろん漢方薬で「半夏瀉心湯」や「加味逍遙散」、「酸棗仁湯」なども効果がありますが、それぞれ身体の状況によって選ぶ漢方が違うので結構難しいです。
私の経験では、一番やりやすく、効果が継続しやすく、全身も楽になるのは気功だと思っています。