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治りにくい冷え、その治し方

冷えはとても不快なものです。

実はわたし自身も冷えで苦しんでいました。

 

とにかく末端が寒いし、冷えを取るためにありとあらゆることをしてきました。

 

長年歯科治療に携わってきた関係で、患者さんの邪気をたくさんもらってしまったようで、それが消化器系や、循環器系に様々な問題を起こしていていました。(ちなみに歯の弱い人は消化系に問題がある人も多いです)

 

今は冷えを効率よく取り除く方法を知っているので大分悩まされなくなりましたが、このような冷える体質を克服することは容易ではありませんでした。

 

私は混んだ電車が嫌いなので、避けるために始発の電車に乗ることがほとんどです。
11月ともなる朝はとても寒く、ヒートテックのアンダーウェアーを着ていても、ホームで電車を待っているのもつらく、停車してドアが開くごとに寒風が吹いてきて、とても寒かったです。

 

ところで末端が寒いのは、血液の循環が悪いことと、気のめぐりが悪いことの両方が原因と考えられます。

しかし冷えがひどい人はお風呂に入って温めてもすぐに冷えてしまいますし、温めたからと言って循環がよくなったようには感じにくいです。そして寝るときはすでに末端は冷えています。

 

バスクリンや、塩の入浴剤が効果があると聞いて、安価なものから高額なものまでいくつか試しましたがあまり効果はありませんでした。

 

実は周りのエネルギーに反応しやすい人は特にこのような難治性の冷えに悩まされやすいです。

 

現代物理学の量子力学という理論が現れ、ニュートン力学というの古典物理学とは違った考え方があるということをご存じの方も多いと思います。

 

量子力学では、すべてのものは究極の細かいところまで調べてゆくと量子という大きさのない振動する波でできているといわれています。
この波の性質を持った量子は、周りの量子に何らかの影響を与えるといわれており、それがエネルギーの影響であると考えています。

 

ですから、外の環境が冷えていれば当然体は冷えやすくなりますが、それ以外に周りの人の冷えのエネルギーの影響を受け、冷えが取れないというのも多いのです。

 

よく電車で気分が悪くなって倒れる人がいますが、臭いがつらかったり、混んでいて狭いといった影響もありますが、周りの人の影響を受けて調子が悪くなってしまう人もいるのではないかと思います。

特に体調不良で、「気の流れ」が悪くなっていると、普通の人では感じない程度のわずかな外的ストレスの変化でも耐えることが難しくなります。
外的ストレスによって自分の気のエネルギーがすぐに奪われ、経絡の流れが立ち切られることになって、厚着をしていても寒いし、暖房でも体が温まらない状況に陥ります。

 

このようなエネルギーに影響を受けやすい体質自体は治すことはできません。しかし、影響を受けにくくして、受けた影響をすぐ取り除くことができるような体になることは十分可能です。これについては別のブログでまたご紹介いたします。

 

冷えを取るには血液の循環をよくしててゆくことと、気のめぐりをよくすること、そして気の量を増やすことが必要で、一番大切なのは気がとどまることなく十分な量全身に流れている身体になることです。

 

このような体になるためには、十分な量の気を作れる体になること、経絡の流れを止められてもすぐつまりを取り除ける身体になる必要があります。

 

「気の生成」には消化呼吸の機能が健全であることが必要不可欠です。

というのも「気の生成」は、消化吸収された栄養成分である「水穀の精微」が呼吸で取り入れられた「呼気(精気と呼ばれる)」が合わさることで行われるからです。

気功で呼吸法が重視されるのはこのような理由からです。

体力が弱り、冷えがひどくなっている人は、ゆっくり長く呼吸をすることができません。

気を十分に生成するためには10秒以上時間をかけて吸い、10秒以上かけてゆっくり吐く必要があります。初めはできなくても少しづつ深くて長い呼吸を意識しているうちにできるようになってきます。

 

呼吸を深くできるようになると気の生成量は徐々に増えてきます。

 

また、足の冷えがひどい人がいますが、このような場合は、足湯をおこなうことで冷えにくい体になってきます。

 

足湯は、ただのお湯ではなく、「花椒、蓬、生姜」といった邪気を取り除く作用の強い生薬を40分ほど煮出して使います。
生薬を使う理由は足を温めるだけでなく、足に溜まった邪気を取り除きくことで経絡を通して気を流れやすくなり、結果的に循環をよくして冷えを取ることが可能になるからです。

 

足はとにかく悪いエネルギーが溜まりやすい場所であると同時に、数多くの重要な経絡が通っている場所でもあります。

少陽胆経、と厥陰肝経の経絡(下図参照)は足を通っていますが中医学的にみると血の巡りと、気のめぐりとの関係が深く、この気が詰まっていると、冷えが取れにくい原因になります。

 

また人によっては、年とともに腱や筋が固まりやすくなり、動きが悪くなってきます。

足首を回したり、膝の曲げ伸ばしが痛くてできにくくなってきたりするのです。

 
このように足が固まってしまう問題の多くは気功では座禅で解決することができます。
座禅はただ座っているという意味だけではなく、座禅ポーズをとることで、足の気のエネルギーを回すことが可能になるのです。

ぜひ気功教室気功習得基礎コースなどに参加して座禅の効果を体験してみてください。