キノコの効用

茯苓茯神、霊芝、冬虫夏草といったキノコ類は非常に有用な漢方としてよくつかわれます。

霊芝は癌や動脈硬化症、高血圧症、脳卒中、狭心症などに効果があるといわれています。私は使ったことはありませんが、以前は母が乳がんになったときお医者さんから出されていました。


40年以上も昔の話ですが、当時のお医者さんが乳がんの手術のあとに霊芝を処方していたので、東洋医学にもかなり寛容な先生だったようです。

冬虫夏草は体力がない人、特に肺があまり強くない人にはお勧めです。

身体はやや痩せ気味で体力がなく、調子が悪くなると、乾いた、コンコンといった咳をする人などには効果が高いといえます。

 

私も冬虫夏草は飲んだことがありますが、疲れが取れやすくなり、呼吸も深くできるようなる効果を感じました。

 

茯苓茯神は、おなかの調子がもともとあまり調子よくなく、今一夏が苦手なひとには向いています。
心(しん)がダメージを受けて悪夢を見たり、精神的に不安定になったときに飲むと、精神が安定してきます。

 

以上キノコはこのような特別な効果を持つものがあります。

 

一方で、一般的なキノコは、身体の陰液を増やす効果があります。

これはキノコがじめじめした場所に生えるものですので、湿り気を保持する機能が高い性質があるからです。

薬膳でよく用いられるキノコに黒木耳と白木耳があります。

白木耳は、デザートなどにもよく用いられます。喘息や、肺の調子が悪いときに食べるととても良い食材です。楊貴妃や西大后も美容のために好んで食べていたそうです。

黒木耳は補腎といって、身体が弱っている人にはもってこいの食材です。毎日食べていると元気をつけることができます。黒木耳は、炒め物や、スープ、お粥の具などにも使える便利や食材です。

キノコは人間にとってもとても重宝なものなのです。