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気の作用(重要)

気功を毎日行っていると気のめぐりがよくなり、気の機能が増してきます。では気の作用は一体どういうものがあるのでしょうか?

 

気の作用を知ると、気功を行っているときに起こる自分の体の反応の意味が分かってくるはずです。では気が巡ることに効果を見てみましょう

1,推動作用(すいどうさよう)
推動作用とは体中に血液を送り込む作用を言います。

内気功で十方をやっていると心臓の拍動が強くなり、ドクドクと感じることがありますが、これは気が巡り、この推動作用が高まったことによります。

 

2,防御作用(ぼうぎょさよう)

防御作用とは細菌やウイルスが侵入するのを防ぐ作用です。
内気功を毎日やっていると病気にかからなくなるというのはこのような気の作用が強まるからです。

 

3,温煦作用(おんくさよう)

温煦作用とは、温める作用で巣。気功の十方導引法を始めると、単純な動きであるにもかかわらず、初めて体験される方でも体中が熱くなり、汗だくになる人がほとんどです。

気が流れ出すとこのような温煦作用が強く現れるので、気の作用を実感される方がほとんどです。

 

4.統血作用(とうけつさよう)

統血作用とは血液や体液が体の中から流れ出すことを防ぐ作用です。
ちょっとぶつけただけで痣ができたりする人は統血作用が落ちているといえます。

気功をしていると徐々にこのような漏れ出すことが無くなり、痣もできにくくなります。 

 

5.固摂作用(こせつさよう)

固摂作用とは、不要なものを排出したり、体に必要なものを漏れ出さないようにする作用です。

気功をしていると、汗をかいたり、涙や、唾液が出てきたり、鼻水が出てきたりします。

これは体の中に溜まっている体に悪さをするものを水分と一緒に排出しているから起こる現象です。

 

また、汗っかきで夏バテやしやすい人なども、気功をしてゆくうちに汗を大量にはかきにくくなります。

夏場の汗は、体温を下げるだけでなく、体内に溜まった有害物質を排出するという重要な役目を持っていますが、あまり汗をかきすぎると、体の維持に必要なミネラルや、栄養分までででしまい、身体がばててしまいます。
必要以上に汗を出さないことも固摂作用です。

 

私も夏場はとてもばてやすい体質、特に東京の夏は最も苦手な季節だったのですが、気功を続けるうちに、暑くても、さすがに気功の良い時期よりは疲れはしますが、汗をかいてばてるということはなくなりました。

 

6.化生作用(かせいさよう)

化生作用とは、氣、血、水(津液)、精がお互いに変化しあうことを言います。
気はもともと呼吸で取り入れた清気と水穀の精微(消化器で消化吸収された栄養成分)が合わさってできたもので、気は津液に取り入れられて血になったりと、お互いが変化しあう関係にあります。

気は目には見えませんが、それが全身で血液の循環を促す役割があるため、気功などで気の循環を高めると、全身に血液が循環し、身体が温まったり、顔色がよくなったりするわけです。

 

7.昇提作用(しょうていさよう)

昇提作用とは、下がったものを持ち上げる作用のことを言います。

気功ではこの昇提作用で、内臓の状態を整えます。

年を取ってくると臓器が下垂する傾向にあります。これはお肌などにも当てはまり、肌に張りが無くなり、弛んだ皺の多い顔になってきます。

 

気の量と循環が減り、昇提作用が落ちてきているからです。
全身に気が満ちてくると若々しく見えるのは、内臓や皮肉の張りが出るからです。

気のもとは、食事で補うことができますが、最も重要なのは呼吸です。気功法で呼吸法を重んじるのは、気が食事から得られた栄養成分と呼気によって作られるからです。