やぶ医者といわれた先生

以前私の歯科医向けのセミナーにいらした先生から大変面白いお話を伺いました。


その院長先生の医院は郊外にあって患者さんが溢れていて、毎日大変だそうで、自由診療専門にしてその苦しみから逃れたいと思い、私の歯科医向けのセミナーにいらっしゃいました。

 

その日の前日、患者さんから「今から診て欲しい」と電話が入ったそうです。

院長先生は、悩みましたが、どうあがいても急患を診てあげる時間的余裕も、医院の余裕もありません。

 

仕方なく受付に伝え、「本日は一杯でなので診療できません」そう答えるとその患者さんは、「このやぶ医者!」と言って電話を切ったそうです。

 

「ん?やぶ医者なら診てもらわない方がいいのでは?」ふと思いましたが、自分はどうしても診てもらいたいからこそ、診てもらえない悔しさをやぶ医者という言葉で罵ったのだと思います。

 

ちなみに、私が見た感じ、この先生も歯科医学的な治療のみならず、気といったエネルギーの治療も知らず知らずにしていそうなタイプの先生で、診療が終わるといつもへとへとになるそうです。

 

気を消耗すると、通常の肉体の疲れとは違うタイプの疲れを感じます。

全身が重くなるだけでなく、やる気もなくなります。

でも不思議なのはこんな状態でも気功をやったりするとなぜかやる気が戻ってきたりします。

 

この患者さんも仕事でボロボロになって歯が痛くなり、歯医者さんに行って復活したかったのに断られてさぞかし頭にきてこんな矛盾した発言をしたのだと思いました。