中国では昔から、季節に合ったお茶を飲む習慣があります。
これは五行理論に基づいて、それぞれの季節の持つエネルギーの性質に合わせ、受けたその邪気を取り除く方法が知られているからです。
春のお茶・・・決明子、山査子、菊花
「春」は「風邪」の多い季節です。春は「肝」を病みやすいといわれています。
東洋医学では五臓と呼ばれる「肝心脾肺腎」の機能が正常に保たれることで「気血水」のバランスが整い、健康で元気な状態を維持できると考えています。
「春」に病みやすい「肝」には血流量のコントロールする「蔵血作用」があります。
また精神状態を安定させたり、気の流れをよくする「疏泄作用」という機能も持っています。
「春」風邪の影響で「肝」の「疏泄作用」の機能が低下すると「イライラ」して怒りっぽくなったり、「目」が見えにくくなったり、「爪」に問題が起きたり、「筋」が固くなったりします。
決明子は「明目」といって、視界をすっきりさせてくれます。また胃腸の調子も整えてくれます。日本ではハブ茶として親しまれています。
また「山査子」は中国では日本のりんご飴のように山査子飴というのがあります。
屋台で、串に沢山刺さった山査子飴が男性から女性に贈られるデートのシーンが中国ドラマでよく出てきます。これも胃腸の調子を整えてくれます。
「菊花」は頭に上ってきた「気」を下に下げてイライラやのぼせを取り除いてくれる効果があります。
ぜひ一度お試しください。