「こむらケア」という薬が小林製薬から出ているのを御存じでしょうか?
何か「こむら返し」を治してくれそうな名前です。
実際はとても古い「芍薬甘草湯」という漢方薬です。
͡͡の漢方は、「神農本草経」という漢方の古典にも乗っているそうです。
因みにこの古典の名前である「神農」とは、半獣半人の神様といわれています。古典があるくらいですので中国で実在した神様です。
神農さんのお話は別のページで詳しく解説します。
ところでこの「こむらケア」は名前にある通り五臓の中の「肝」は「血」の量をコントロールしたり、「気」を上昇させる機能を持っていますが、肝の機能に問題が起こると、「筋」いわゆる「腱」や「筋膜」にトラブルが生じるといわれています。
ですから「こむら返し」などの症状が出る場合は主に肝の機能に問題が起きていると考えれらます。
つまり「血」と「気」を補えばこのようなトラブルが解決するというわけです。
「芍薬」には「血」を補い流れを良くし、不足している「気血津液」を補う効果があります。「甘草」には「気」を補う効果があります。
この効果で「こむら返し」が解決するというわけです。
「こむら返し」は「筋」が固まるので「肝」と関係が深い問題と書きましたが、それだけではなく「気」が流れていなくても筋肉は固まってきます。
気功教室をしていると、気功のポーズをとるだけで腕の筋が痛くてポーズを維持できないとおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。参加者の方の中には、こんなに痛いは体に悪いポーズなののではないかと考える人までいらっしゃいます。しかし実は「気」が流れようとするときこのような独特の痛みが出ることがあるのです。
「気」とはエネルギーなので、実際は見ることはできませんが、感じることはできます。「気」のつまりを人は「痛み」で感じることも多いのです。
不思議なことに、この痛みを乗り越えるまでしばらく我慢して「気」を通すポーズを行ってゆくと、今度は嘘のように痛みが取れて身体が暖かくなってきます。
結局「気」が通り始めると筋の凝りが取れ、「血」も自然に流れるようになってくるのです。はじめはなかなか気が通る感じを実感できませんが、内気功を実践すると半年も経たないうちに様々なトラブルはなくなってくるのです。