2,023年2月19日は二十四節気では「雨水」という季節。雪が解けだし、農耕が始まる時季とされ、寒暖の差が激しく、風邪をひく方も多いようです。
現代人はどんな食材でも自由に手に入る時代になり、食事の季節感を感じることが少なくなってきています。しかし、「季節に合わせたエネルギーを意識した食事」を用意することは健康づくりには欠かせないことで、栄養素が十分であるから健康なれるというわけではありません。
旬にとれる食べ物は大自然の恵みであり、この恵みは単なる栄養素だけでなく、目には見えない生命エネルギーが含まれているのです。
今日の薬膳は、その生命エネルギーをたっぷり含み、「腎」が弱る季節である冬にぴったりの黒米と粟の「黒」のお粥です。(五つの臓は食材の色によってエネルギーが補われる、詳しくはこちら)
白米に雑穀米をいろいろ追加してご飯を炊くのも美味しいですが、黒米と粟を多めに加えた白米ベースのお粥は「腎」を強化するだけでなく生命エネルギーである「気」の元となる栄養を吸収するための「脾胃」の機能を正常化するのに大変有効です。
さらに甘栗、さつまいも、蓮子、竜眼などを加えて炊くと、トロトロの仕上がり、甘みも出て大変おいしくなります。
お芋類や栗は脾胃を補い、蓮子、竜眼は心を落ち着かせ、イライラや気分の落ち込みなどを軽減します。
消化の良いお粥は、すぐにエネルギーに代わるため、身体を動かすとすぐに熱を出せる身体にする最高の食材です。
私は、お粥を毎日食べるようになってから体が全く違ってしまいました。
日本人にとってお粥は病人が食べるものと思いがちですが、健康に自信がない方はぜひ試していただきたいと思います